七草粥(ななくさがゆ)は年末年始で疲れた胃腸を休めてくれる効果があります。
名前は聞いたことあるけれど、実際に七草をすべて言える方は意外と少ないようです。
それぞれの草にはどんな効果があるのか、
今回は七草粥について調べてみました。
目次
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七草粥の起源は?
その起源は古く中国にまで遡ります。
伊勢神宮では若菜の粥をお供えするといった行事があり、
日本でも古く平安時代からある風習です。
調理の方法なども作法があり、
「七草なずな、唐土(とうど)の鳥が日本の土地に渡らぬ先にストトントン」
と歌いながら1草について7回ずつ、計49回刻むといった習わしがあります。
(※地域によって違いがあります。)
この七草の歌は、唐土(中国)からの渡り鳥が農作物に害を及ぼしたり、
疫神を運んでくるのを阻止するための魔除けのような役割で歌われているそうです。
健康を祈るの気持ち古来から現代まで変わらないですが、
このようにその願いが歌になっているというのは面白いですね。
七草の種類
七草粥の七草の種類は以下の通りです。
セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロで七種類です。
これらの植物にはそれぞれ意味があります。
セリ:競り勝つ
ナズナ:撫でて汚れを払う
ゴギョウ:仏体
ハコベラ:繁栄がはびこる
ホトケノザ:仏の安座
スズナ:神様を呼ぶ鈴
スズシロ:汚れのない純白
体に優しい七草粥
お正月のごちそうで疲れた胃腸を休めてくれるのが七草粥です。
実際、一杯で約140キロカロリーと大変ヘルシーです。
また、七草には胃腸を整えてくれたり、
むくみを解消してくれるといった薬膳の効果もあります。
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七草粥の風習がない地域もある
意外にも東北や北海道などの寒冷地では、
七草粥の風習がないところも多いです。
というのも、こういった雪深い地域では七草の栽培に適しておらず、
正月早々の時期に七草を手に入れることができなかったという背景があります。
代わりに、納豆汁といった郷土料理がある地域もあります。
西と東でも違いがある
七草粥を食べるといった点は同じでも、
西と東でもその風習には違いがあるようです。
東の関東では、七草粥を食べた1月7日に門松などを片付けますが、
西の関西では、15日まで飾り付けをしているそうです。
同じ日本でもこうした風習の違いがあるんですね。
七草粥は日本のハーブのようなもの
最近ではスーパーなどでも七草のセットが手軽に手に入るようになりました。
単なる食事としてではなく、その一つ一つに込めれた意味や、
食材の持つ効能など、七草粥はとても理にかなった風習ですね。
是非今年のお正月も、疲れた胃袋を休めるために、
七草粥を作ってみてはいかがでしょうか。
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