鏡開きとは、お正月やお祝いなどの席で、
大きな樽酒の蓋を掛け声に合わせて割る行事
です。

日本人には馴染みのある演出ですが、
実際に参加してみるとどんな掛け声をかければよいのかわからない人も多いようです。

今回は鏡開きの正しい掛け声や、意味について紹介します。

目次

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そもそも鏡開きってお正月の行事じゃないの?

鏡開きと聞くと多くの方がお正月の1月11日に、
お供えもののお餅を割って食べる行事を思い浮かべる方が多いと思います。

諸説あるようですが、お餅を切るの鏡開きは、「切る」という言葉の縁起が悪いため、
「開く」という言葉を使って鏡開きと呼ばれているそうです。

時期は、関東では1月11日に、関西では1月15日または1月20日
鏡開きをするのが一般的です。

一方の樽酒を割る鏡開きですが、
こちらも樽酒の蓋を叩いて「割る」という言葉が忌言葉(いみことば)の為、
「開く」を縁起が良い言葉として鏡開きと呼ばれているそうです。

※忌言葉・・・縁起の悪い言葉のこと

樽酒の方も基本的にお正月のイベントですが、
「今後の運を開く」という願いを込めて、
結婚式などのお祝いの席でも行われています。

ただし、樽酒を割る鏡開きについては、
正式には鏡抜きとする説もあります。
あまり聞きなれない言葉ですね。

どんな掛け声が正式なの?

鏡開きの際の掛け声「よいしょ」が一般的です。

ただし、回数が異なる場合があります。
一回の場合「せーの、よいしょ」の掛け声とともに、
樽酒の蓋を割ります。

三回の場合「よいしょ、よいしょ、よいしょ」
の三回目で樽酒の蓋を割ります。

掛け声自体はシンプルですが、
一回か三回かによって割る方も、参加者もタイミングが合わないことがあるので、
主催者側が事前にアナウンスしてくれることが多いようですね。

割る側の場合、事前に確認しておいた方が無難です。

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鏡開きにはどんな意味があるの?

鏡開きは縁起が良いとは知りながらも、
意味を知っている方は以外に少ないようです。

起源は古く、武士の出陣を鼓舞する儀式として始まったそうです。

そして酒屋では樽酒の上の蓋を鏡と呼び、鏡には円満といった意味があります。
鏡開きは、「鏡を開くことで新しい道が開ける」という意味が由来で
縁起の良い行事として有名です。

樽酒の蓋を失敗せずに割るコツとは?

樽酒の蓋を木槌で叩くのはなかなか経験することがないですよね。

実は初心者は結構失敗の多いイベントです。

たとえば、木槌を強く叩き過ぎてしまったり、
叩く場所を間違えたりすると、綺麗に割ることができません。

もともと鏡開き用の樽は割りやすいようになっているので、
そんなに力を入れる必要はありません。

また、複数の人で叩く場合、掛け声とのタイミングがずれることもあるようです。

一回か、三回かなどでも迷ってしまうことも多く、
なんとなくバツが悪い感じになってしまうようです。

事前に回数を相談しておくこともきれいに割るコツです

鏡開きはお祝いなので掛け声は大きな声で

鏡開きはお祝いの儀式ですから、
やはり失敗はしたくないですよね。

主催者側や慣れていない人は、事前に周囲の方に聞いて、
タイミングや掛け声を確認すると良いでしょう。

そして大切なのは大きな声で「よいしょ」と発声することです。

また、お祝いの席ですが、
お酒の飲み過ぎにはご注意ください。

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