最近ニュースでよく聞く『高齢化』という言葉。

実は『高齢化』と言っても、「高齢化社会」「高齢社会」「超高齢社会」というように大きく3つに分かれています。

今回は、この3つの違いと世界、日本の高齢化事情について説明していきます。

目次

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高齢化社会・高齢社会・超高齢社会の違いは?

まずは、『高齢化』関連の3つの言葉について解説します。

【高齢化社会】
・総人口のうち、65歳以上の人口が7%を超え14%までのもの

【高齢社会】
・総人口のうち、65歳以上の人口が14%を超え21%までのもの

【超高齢社会】
・総人口のうち、65歳以上の人口が21%を超えているもの

自分の住んでいる地域と比較してどうでしょうか。

5人いたとして、その中に1人以上65歳以上の高齢者がいたら、その地域は超高齢社会が進んでいると言えるでしょう。

日本はどれにあたる?

そして気になる日本の数値は26.6%

イタリアの22.4%を抜いて圧倒的な『超高齢社会』と言えます。

そして、内閣府のデータでは2060年の推定値も発表しております。

日本はこの数値が37%前後になると予想されており、およそ3人に1人は65歳以上の高齢者ということになります。

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世界の高齢化の状況

各国の人口に対する高齢者の割合について、内閣府が公表しています。
(データは2015年のものになります。)

中国9.6%、タイ10.5%、シンガポール11.7%、韓国13.1%で、この4ヶ国はすべて『高齢化社会』と言えます。

アジアは徐々に高齢者の数が増えてきているという印象が見て取れます。

アメリカ合衆国14.8%、イギリス17.8%、スペイン18.8%、フランス19.1%でこちらの4ヶ国は『高齢社会』と言えます。

先進国ほど高齢社会の傾向が強いと言われているように、医療や福祉が充実していることも要因と言えるでしょう。

そして、ドイツ21.1%、イタリア22.4%でこの2ヶ国は『超高齢社会』と言えます。

欧州は高齢化が進んでいる中、その中でもとくにこの2ヶ国は著しいと言えるでしょう。

参考:http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2017/html/zenbun/s1_1_5.html

まとめると以下のようになります。

高齢化社会 中国・タイ・シンガポール・韓国
高齢社会 アメリカ・イギリス・スペイン・フランス
超高齢社会 日本・ドイツ・イタリア

また、2060年にはこれらの国すべてが『超高齢社会』になると言われてます。

『高齢化社会』『高齢社会』『超高齢社会』の違い まとめ

いかがでしょうか。

ただでさえ出生率が低い先進国ほど寿命が延びている傾向にあるため、より高齢化の波が押し寄せてきています。

いつまでも健康で長寿の国が増えるのはうれしい事ではありますが、高齢者の数に対して子供が少ないのは将来的に国として行き詰ってしまいます。

若者が安心して出産子育てのできる環境にすることこそが、高齢化への歯止めに一番有効であることは、いつも心にとどめておきましょう。

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