普段何気なく使っている便利アイテム『ハサミ』。
一番古い記憶だと、幼稚園の図画工作あたりからお世話になっている人が大半なのではないでしょうか。
会社のオフィスからご家庭のキッチンまで幅広い場所で使用されているハサミですが、
正しい数え方・単位って意外と知らない方が多いです。
ほとんどの方はきっと1本とか2本って数えてるんじゃないでしょうか。
ちなみにハサミって英語のように思えますが、実は日本語でして英語では『scissors』と言います。
同じ刃物で言うと、カッターや包丁の正しい数え方も意外と知られてないですね。
今回は、ハサミ(カッターや包丁含む)の数え方や単位とその由来、英語名『scissors』の読みと数え方とハサミの種類(名前)について解説していきます。
目次
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ハサミの数え方や単位は? カッターや包丁は?
ハサミの正しい数え方は『一挺(いっちょう)』『一丁(いっちょう)』です。
単位でいうと、『挺(ちょう)』『丁(ちょう)』ですね。
『一本(いっぽん)』という数え方でも普通に伝わりますが、こちらは不正解。
包丁もハサミと同様に『一挺(いっちょう)』『一丁(いっちょう)』と数えたり、柄(持ち手)があることから『一柄(いちえ)』と数えたりもします。
ただし、同じ刃物であるカッターは『一艘(いっそう)』や『一艇(いってい)』と数えます。
ハサミの数え方の由来と「鋏」の漢字の意味とは?
ハサミの数え方『挺(ちょう)』を使う由来は、まっすぐで細長い棒状の物、手にもって使用する道具を数えるときに使用するから。
『挺(ちょう)』には、抜きんでるとか、突き刺すといった意味合いが込められてます。
ハサミの数え方『丁(ちょう)』を使う由来は、2つの組の物を数えるときに使用するから。
たしかに、ハサミは2枚の刃が1組になっていますからね。
ちなみに、『ハサミ』の漢字表記は『鋏』と書きます。
金属を表す『金』と、両側から挟(はさ)むを表す『夾』で構成されていて非常にわかりやすい漢字ですね。
まぁ、めったに使わないので覚える必要のなさそうな漢字ですけど笑
ハサミは英語では何て数える? scissorsの英語読みは?
ハサミを英語で数えるときは『scissors(シザーズ)』を使います。
ここで「ん?」と感じたあなたは鋭いですね。
そう、『scissors(シザーズ)』は複数形の単語です。
何故なら単語の最後に『s』が付いてくるのから。
ハサミの由来でも解説した通り、ハサミは2枚の刃で1組の構成となってます。
その為、英語でハサミ1本と言うときは『A pair of scissors』となるのです!
これは日本人と英語圏の人たちに感性の違いともいうべきなのでしょう。
そう言われてみれば『メガネ』も英語では『glasses(グラッシーズ)』と言いますよね。
何故ならレンズが2枚付いているから!
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ハサミの種類(名前)は? 職業別に紹介
一言でハサミと言っても、使う状況や職業によって種類が様々で名前も異なります。
下記にて一通りご紹介します。
裁縫(主婦や服飾関係の人)のハサミの種類(名前) 画像も紹介
裁縫をする方がよく使いうハサミとしては、刺繡はさみ(ししゅうはさみ)や裁ちばさみ(たちばさみ)があります。
刺繡はさみは読んで字のごとく、刺繍を施す際に使用します。
出典:https://www.amazon.co.jp
裁ちばさみは布を裁断する際にするときの専用ハサミです。
出典:https://www.amazon.co.jp
美容師、理容師(散髪)のハサミの種類(名前) 画像も紹介
美容師さんや理容師さんも多くのハサミを使います。
ベーシック(画像左)は最も一般的なハサミで、6インチの物が一般的です。
セニング(画像右)いわゆるスキはさみで、普通はカット率20%~30%の物を使用します。
出典:https://www.amazon.co.jp
スライドは髪のボリュームを落とすのに使用します。
出典:https://item.rakuten.co.jp
園芸のハサミの種類(名前) 画像も紹介
剪定鋏(せんていはさみ)は刃の部分は短いですが厚みがあるので、枝などの硬い物を切る際に非常に重宝します。
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2枚刃の両方とも曲線を描いているのが特徴です。
華道のハサミの種類(名前) 画像も紹介
華道には花ばさみ(はなばさみ)を使用します。
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自分の手にあうハサミを使うのが華道上達のコツと言われています。
医療のハサミの種類(名前) 画像も紹介
外科剪刀 (げかばさみ)は2枚刃が取り外しできる構造になっており、滅菌や洗浄がしやすい構造となってます。
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トリミングのハサミの種類(名前) 画像も紹介
ボブバサミ(ミニカットシザー)はトリミングにで使うハサミの中で1番小さくて軽く、ヒゲとか足回りの毛を切るに使います。
出典:https://www.amazon.co.jp
スキバサミはセニングシザー(下記画像右)とも言われは、自然な仕上がりにするために毛量の調整をしたり、ぼかし込んだりできるハサミです。
仕上げバサミはカットシザー(下記画像左)とも言われ、ボディライン仕上げからしっぽを整えたり耳毛を揃えたりするのに使用します。
出典:https://www.amazon.co.jp
職業別ハサミの種類(名前)の一覧
これまで紹介してきたハサミの種類(名前)を職業別に一覧にしてみました。
こうしてみると普段何気に使っているハサミも、用途によって様々な種類があり奥が深いのですね!
職業 | ハサミの種類(名前) |
---|---|
主婦・服飾関係 | 刺繡はさみ |
裁ちばさみ | |
美容師・理容師 | ベーシック |
セニング | |
スライド | |
園芸 | 剪定鋏(せんていはさみ) |
華道 | 花ばさみ |
医療 | 外科剪刀 (げかばさみ) |
トリミング | ボブバサミ(ミニカットシザー) |
スキバサミ(セニングシザー) | |
仕上げバサミ(カットシザー) |
「ハサミの数え方は『一挺(いっちょう)』!」
鋏(ハサミ)の数え方って意外とわからなかったり、知ってたつもりが実は間違った数え方をしていることが多々あることがわかっていただけたかと思います。
人生経験豊富なご年配の方なら知ってそうですが、10代から30代の若者世代はなかなか知らない可能性大ですよね。
今回得た知識はご年配の方と話をするときにも充分使えますし、その道の職業の方との話でハサミ談義なんてしても面白いかと思いますよ!
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