10月スタートのNHKの新連続テレビ小説、わろてんか。
早速話題になっていますね。
ヒロインは葵わかなさん演じる藤岡てん、
てんの旦那様は松坂桃李役さんが演じる北村藤吉です。
俳優かつモデルである松坂桃李さんの甘いマスクも見どころの一つですね。
では松坂桃李役さんが演じる北村藤吉のモデルはどんな人でしょうか。
今回は北村藤吉に注目してみます。
目次
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北村藤吉のモデルは実在するの?(ネタばれ注意)
ヒロインである藤岡てんのモデルは吉本興業の創業者である吉本せいさんです。
せいさんの旦那様は吉本吉兵衛(よしもときちべえ)さんです。
つまり北村藤吉のモデルは吉本吉兵衛さんということになりますね。
吉本吉兵衛さんは大阪の荒物問屋(あらものどんや)「箸吉」の二男でした。
「箸吉」は高級料亭に「箸」を納める老舗の荒物問屋でした。
※荒物…ほうきやちり取り、ざるなどの簡単なつくりの家庭用品のこと。
1910年4月に兵庫の米穀商(べいこくしょう)の三女であるせいさんと結婚、
同年11月に長女が生まれて以降8人の子供が生まれましたが
ほとんどの子が早くに亡くなってしまったそうです。
今でもそうですが、昔は子供を産むお母さんも子供自身も命がけだったのですね。
北村藤吉のモデル、吉本吉兵衛さんはどんな人だったの?
生まれ
吉本吉兵衛さんは大阪出身の1886年12月生まれ、
本名(生まれた時の名前)は「吉本 吉次郎」、
通称「吉本 泰三」と呼ばれていました。
吉本家の次男ですが兄が3歳で亡くなっており、
次男ながら跡取り息子として育てられました。
実母の死と継母からのいじめ
1893年に実母が亡くなり、その後父親が後妻「ユキ」を迎えますが
ユキの連れ子である光三郎さんは家業をよく手伝ったため
父親である吉兵衛さんは光三郎さんを非常に可愛がりました。
さらに悪い事に後妻であるユキさんは吉兵衛さんをいじめました。
父親への不信感に加えて継母(けいぼ)からのいじめが重なり、
吉兵衛さんは家業よりも芸人遊びに力を入れるようになっていきます。
その遊び方はあまりにも派手で芸人の間で噂になっていたとか…。
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吉本せいさんとの結婚
父親は結婚して身を固めれば吉兵衛が家業に力を入れるのではないかと考え、
才女と評判が高かったせいさんを嫁に迎えたいと林家に縁談を持ち込みました。
こうして1907年に吉兵衛さんとせいさんは結婚することになったのです。
ところが吉兵衛さんは結婚後も芸人遊びを続け、
遊んでいる間に家業の箸吉が日露戦争のあおりを受け廃業してしまいます。
1917年(大正6年)の吉本興業。髭の男性が吉本吉兵衛、隣の婦人が吉本せい。一番右が林正之助(せいの弟)。前列の子ども2人は娘たち。 pic.twitter.com/Bm3HY842eo
— 戦前~戦後のレトロ写真 (@oldpicture1900) February 13, 2016
出典:https://twitter.com/oldpicture1900
笑いの世界へ
その後吉兵衛さんは寄席の買収へと乗り出し、笑いの世界へと踏み出しました。
吉兵衛さんとせいさんの2人は吉本興業の前身である「吉本興業部」を設立。
経営は軌道にのり、夫婦は順調にその規模を拡大していきます。
そんな中、吉兵衛さんは1924年に37歳という若さで急逝してしまいます。
死因は心筋梗塞や脳溢血などと言われていますが詳細は不明のまま。
せいさんはなんと34歳という若さで未亡人となってしまうのです。
2人の人生はドラマよりドラマティックなまさに激動の一生でした。
ドラマの中ではどんな形で描かれていくのでしょうか。
松坂桃李演じる北村藤吉のモデルについてのまとめ
今回は北村藤吉のモデルである吉本吉兵衛さんについてまとめました。
一見絵に描いたようなダメ旦那のように見えてしまう吉本吉兵衛さんですが、
ドラマではどのようなストーリーで演じられるのか楽しみですね。
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