NHKの連続テレビ小説「わろてんか」で
大番頭となった風太の口添えで島根の踊り、安来節(やすぎぶし)に
目を付けた藤吉とてんが、島根まで行きオーディションをする場面が
描かれていましたね。
その「安来節」とはどんは踊りなのでしょうか?
また、安来節の踊り子たち(安来節乙女組)のモデルはいたのでしょうか?
気になったので調べてみました。
目次
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安来節(やすぎぶし)とは?
安来節(やすぎぶし)とは、島根県安来市の民謡です。
「どじょう踊り」という滑稽な踊りを含み
大正時代(1912~1925年)に全国的な人気を博しました。
安来節の中にはひょっとこ顔で有名な「どじょうすくい」が含まれていて、
代表的なお座敷芸とされています。
踊りには竹筒型の太鼓の中にお金を入れて、お金の音の鳴るようにした
「銭太鼓(ぜにだいこ)」というものが使われ、
これも島根の安来節ならではのものです。
(動画を見るとじゃらじゃと軽そうな音がしますから、
現在はお金ではなく別のものを入れているのかもしれません。)
踊りには大きく分けて「男踊り」と「女踊り」があり、
両方とも踊りの際にはざるを持ち、
さらに男踊りでは手ぬぐいを頭に被り一文銭の鼻あてをつけます。
なんだか見慣れたおなじみのスタイルですね。
現在では一文銭は珍しいので五円玉を使うことも多く、
これもない場合は割り箸を短く折ったものを鼻の穴に差し込みます。
これもよく見かける光景ですね。
参考:wikipedia
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実際の安来節ブームの仕掛け人とは?(ネタばれ注意)
「わろてんか」の主人公である「北村てん(旧姓:藤岡てん)」のモデルは
吉本興業の創設者である「吉本せい」さんです。
「わろてんか」の物語自体が吉本興業のことをモデルに作られているのは
知っていましたか?
安来節(やすぎぶし)は大正期にブームとなったそうですが、
その大ブームの仕掛け人となったのは風太のモデルと言われている
吉本興業の林正之助(はやししょうのすけ)さんです。
この方は興行師、芸能プロモーターであり、吉本興業の元会長、
社長にまでなった人物です。
この人は吉本せいさんの弟ですから、
てんと風太が姉弟でないところはドラマと違います。
けれどドラマで北村笑店は
風太の発案で安来節を取り入れようとしているところですから、
その元ネタはここにあったのですね!
踊り子のモデルは?(ネタばれ注意)
出典:https://twitter.com/uneda_hitomi
北村笑店が雇った4人の踊り子(安達都、勝部なつ、錦織あや、小豆沢とわ)は
「安来節乙女組」と命名されて活躍します。
果たしてこの踊り子たちのモデルはいたのでしょうか?
調べたところ特定のモデルに当たる人物はいませんでしたが、
当時大正時代にブームとなっていた一座がいました。
それは「安来節の大和家三姉妹」
(長女・来間春子、二女・酒井八千代、三女・清子)です。
酒井八千代さんは出雲市塩冶町出身で、
三姉妹を看板にする大和家一座の座長だったそうです。
参考:https://sites.google.com/site/yokoya2000/to-dos
わろてんかのオーディションでは4人の女性の踊り手が
選ばれましたから、一番モデルとしては近そうですね。
まとめ
調べてみると、安来節のこと大正時代のお笑いの歴史のことなどがわかり、
とても興味深かったです。
史実では安来節はブームなりますが、ドラマもブームとなるのでしょうか?
これからの展開が楽しみですね。
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