シャンプーなどのお手入れは、愛犬の清潔を保ち、健康を維持するためにも欠かせないお世話の一つですね。
しかし、初めて子犬を迎え入れた際に、「いつからシャンプーを始めてもいいのかな…?」と気になる人もいるのではないでしょうか。
子犬のシャンプーは、一般的に生後2~3か月に受けるワクチン接種後から約1~2週間を目安に体調が良ければ行うことができます。
また、ペットサロンや動物病院にシャンプーをお願いする場合、
生後3か月以上でワクチン接種が済んでいると受付してもらえるところが多いです。
この記事では、子犬のシャンプーはいつからできるのか、シャンプーの仕方や嫌がる時の対処法を詳しく説明していきます。
この記事はこんな人におすすめ
- 子犬のシャンプーは、ワクチン接種後いつからできるのか知りたい
- 子犬のシャンプーの仕方を知りたい
- 子犬がシャンプーを嫌がる時の対処法が知りたい
目次
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子犬のワクチン接種後いつからシャンプーできる?
子犬のシャンプーは、生後2~3か月に受けるワクチン接種後から約1~2週間を目安に体調が良ければ行うことができます。
しかし、初めてシャンプーをする場合、いつから大丈夫という明確な目安がありません。
これは、体の小さい子犬にとって、シャンプーは大きな負担がかかるため、
初めて行うシャンプーの適切な時期に関して獣医師によってさまざまな見解があるためです。
ただ、子犬は抵抗力が弱く、まだ体温調節もうまくできないため、風邪を引きやすいのも事実。
念のため、ワクチン接種が全て終了するまでシャンプーを控えるというのも一つの手です。
初めてのシャンプーの時期は、子犬の個体差や健康状態、ワクチンのスケジュールを考えて、あらかじめ動物病院に確認するといいでしょう。
また、ペットサロンや動物病院などにシャンプーをお願いする場合、
生後3か月以上でワクチン接種が済んでいないと受付してもらえないところが多いです。
ペットサロンや動物病院にシャンプーをお願いする場合は、事前に確認しておくといいですね。
子犬のシャンプーの仕方
子犬にとってシャンプーは、シャワーやドライヤーなどの非日常的な刺激がたくさんあるため、
嫌な印象を植えつけてしまわないように気を付けて行う必要があります。
特に、体を濡らすときや、シャワーの水圧や音に恐怖を感じてしまい、シャンプーが苦手になってしまうケースは多いです。
また、子犬の心と体への負担も考えて、手際よくスピーディーに行うためにも、
飼い主がシャンプーの流れをしっかり把握しておきましょう。
シャンプー前に準備すること・必要なもの
子犬をシャンプーする際は、子犬の心と体への負担を考えて、手早く行うことが重要です。
手早く行うためにも、シャンプーに必要なものは手近に用意しておきましょう。
子犬用のシャンプー
シャンプー液は、子犬用のものを選ぶようにしましょう。
また、子犬の皮膚は、刺激に弱いため、シャンプー液を薄めて使うことをおすすめします。
シャンプー液をあらかじめ薄めておくと、毛になじみ泡立ちが早いため、手早く洗うことができますよ。
※人間用のシャンプーは絶対に使わないでください。
シャンプー液希釈ボトル
シャンプーをする前に、使う分だけボトルに移し替え、ぬるま湯で薄めておくと便利です。
希釈用のボトルはなくても大丈夫ですが、あれば便利なので用意しておくといいでしょう。
ブラシやコーム類
シャンプーをする前に、ブラシやコームを使ってブラッシングをするのに使います。
また、ドライヤーで乾かす際にもブラシやコームを使って乾かすことで、早く乾きやすくなります。
スポンジ、ガーゼ
目や鼻に湯が入らないように、スポンジやガーゼにぬるま湯を含ませて、優しく顔周りを濡らすことができます。
洗面器、犬用バスタブ
シャンプーする際に、お風呂場で動き回って洗いにくい場合や、シャワーの音で怖がらせないようにするために、
洗面器や犬用バスタブにぬるま湯をためて、湯をすくって使うと便利です。
これは、バケツで代用してもOKです。
ドライヤー
乾かす際に、人間用のドライヤーを使っても大丈夫です。
ただし、人間用のドライヤーは、吹き出し口の温度がかなり高温になります。
愛犬のやけどが心配という場合は、犬用のドライヤーを用意するのもいいですよ。
タオル
タオルは数枚用意しておきましょう。
また、吸収力の高いタオルを使うことで、ドライヤーの時間を短縮できるので便利です。
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シャンプーのやり方
ブラッシングをする
シャンプーをする前に、毛のもつれや毛玉をほぐすことで洗いやすくします。
これは、毛のもつれや毛玉、ムダ毛(抜けとどまっている毛)があると洗いにくく、乾かすにも時間がかかってしまうためです。
シャンプーに時間をかけないためにも、先にブラシやコームで毛を取り除くようにしましょう。
ぬるま湯で全身を濡らす
人がぬるいと感じる温度のぬるま湯で、全身をよく濡らします。
このとき、体の方から濡らしていくようにしましょう。
また、シャワーの“ジャーッ”という音で怖がらせないように、水圧は弱めにし、
シャワーヘッドを体に密着させて使うことがポイントです。
顔を濡らす時は、目や鼻に水が入らないように、スポンジやガーゼを使うと嫌がりにくくなります。
お湯の温度は38℃くらいといわれていますが、温度設定機能に頼らず自分の手で確認をするようにしてくださいね。
※水をはじく手芸用の綿やコットンを丸めて耳に入れることで、子犬の耳に水が入らないようにするのもおすすめです。
シャンプー液をつけて洗う(薄めたもの)
洗う順番は、触っても嫌がりにくい背中やおなか、腰から始めるのがおすすめです。
その後に、脇や足、お尻などを洗っていきますが、嫌がりやすい部分でもあるため優しく洗い進めましょう。
また、優しくなでるように洗うことがポイントです。
毛をもみ込むように洗ってしまうと、毛のもつれの原因になり、
爪を立ててゴシゴシと洗ってしまうと皮膚を傷つけてしまう恐れがあるので注意しましょう。
最後に、顔や耳を洗っていきますが、目、鼻、口などにシャンプー液や水が入らないように気をつけてください。
すすいで体の水分をよくきる
すすぎのときは、濡らしたりシャンプー液を付けたりするのとは反対に、顔周りからすすぎ落としていきます。
このときに、ぬるぬる感がなくなるまでシャンプーをしっかりと落としてあげましょう。
シャンプーの泡が皮膚や被毛に残ってしまうと、
かゆみや炎症などの皮膚トラブルを招いてしまうことがあるので、すすぎはしっかりと行うようにします。
また、顔周りは、目や鼻に流れたシャンプー液が入らないように、スポンジやガーゼにお湯を含ませて流します。
この後の乾燥をスムーズに行うためにも、すすぎの最後にはしっかりと水気をきっておくことが大切です。
背中からおなかにかけてなでるように、足や尻尾は上から下へ向かって絞るようにして水気をきりましょう。
最後に、子犬の耳に息を吹きかけることで、ブルブルと体を震わせるので水気も飛び、早く乾くことにもつながります。
タオルとドライヤーで乾かす
シャンプーが終わった後、タオルで水気を拭き取りドライヤーで乾かしますが、どんな部分でも乾かし残しは厳禁です。
なぜかというと、子犬は抵抗力が弱く、ちょっとした乾かし残しがあるだけで、体が冷えて体調を崩してしまうからです。
また、半乾き状態の部分には細菌が繁殖しやすいため、皮膚トラブルになってしまう心配もあります。
そのため、乾かし残しやすい指の間や脇、耳の裏、顔周りなどは、湿り気がないか触って確認しながらしっかり乾かすようにしましょう。
タオルドライ
シャンプーが終わった後、タオルでしっかりと水気を拭き取ります。
このときに、毛をもまないように押すようにして拭くのがポイントです。
また、ドライヤーの時間を短縮するためには、タオルドライがとても重要です。
タオルは何枚も使った方が早く乾くので、枚数を多めに準備しておきましょう。
ドライヤーで乾かす
ドライヤーで乾かす際は、熱でやけどをしないように30センチほど離して風を当てるようにします。
このときに、ドライヤーを横に振ってしまうと、均等に風が当たらず半乾きの部分が出やすいので気を付けましょう。
また、最初は風量を弱にして、嫌がりにくい顔以外からスタートします。
ブラシを使いながら乾かすことで、毛の根元に風が当たるので早く乾きやすいです。
確実に乾かすためにも、慣れないうちは二人がかりで行うのが理想です。
しかし、一人でドライヤーを使う場合は、腰にベルトを巻きドライヤーを固定することで、
両手を使いながら乾かすなどの工夫をするといいですよ。
子犬がシャンプーを嫌がる時の対処法
シャンプーを嫌がる子犬は多いです。
特に、お風呂場での音や刺激、何をされるかわからない不安は、子犬にとって恐怖の体験ばかりです。
まずは、シャンプーをする前に、子犬の体を触っても嫌がらないようにトレーニングをすることから始めましょう。
例えば、体を持ち上げたときに暴れないことや、おなかや背中、足、尻尾、顔周りなどを触っても嫌がらなくなるまで、ご褒美をあげながら練習をすることがおすすめです。
その後、お風呂場に連れて行って、シャワーの音や体にかかるお湯の刺激などに少しずつ慣らしていきましょう。
このときに、お風呂場は怖くないと子犬に教える必要があるため、おやつを与えながらたくさん褒めてあげると慣れやすくなりますよ。
また、シャンプーを嫌がる時の対処法として、いきなり全身を洗わずに部分シャンプーから挑戦していくことがおすすめです。
しかし、子犬のシャンプーに自信がない場合や、嫌な印象を植えつけたくない場合は、
ペットサロンや動物病院のプロにお任せするといいでしょう。
初めての体験が、今後の好き嫌いに影響しますので、くれぐれも無理強いをしないようにしてくださいね。
子犬のシャンプーのコツはすすぎと乾燥を完璧にすること
子犬のシャンプーのコツは、手早く行うことや、すすぎと乾燥をしっかりと行うことです。
特に、シャンプー液が皮膚に残ってしまったり、乾かし残しがあったりすると、皮膚トラブルになってしまう恐れがあるので、すすぎと乾燥は完璧にしてください。
また、2~3か月に1回は、プロのトリマーさんにシャンプーをしてもらうのがおすすめです。
これは、たくさんの犬と接しているプロに触ってもらうことで、病気の早期発見にもつながるケースが多いためです。
以下が今回の記事のまとめです。
・子犬のシャンプーは、生後2~3か月に受けるワクチン接種後から約1~2週間を目安に体調が良ければできる
・初めてシャンプーをする場合は、動物病院にシャンプーを初めても良い時期を確認するといい
・ペットサロンや動物病院にシャンプーをお願いする場合、生後3か月以上でワクチン接種が済んでいることで受付してくれるところが多い
・シャンプーを手早く行うためにも、必要なものは手近に用意しておく
・子犬のシャンプーは、子犬への負担を考えて手際よくスピーディーに行う
・シャンプー液が残らないようにしっかりとすすぐ
・ドライヤーで乾かす際は、どんな部分も乾かし残し厳禁である
・シャンプーを始める前に、体を触っても嫌がらないように練習をする
・シャンプーを嫌がる時は、お風呂場やシャワーの音、濡れる刺激に少しずつ慣らしていく
・シャンプーを嫌がる場合、最初は部分シャンプーから挑戦すると慣れやすい
・今後の好き嫌いに影響するため、無理強いはしないこと
・自宅でシャンプーをするのが難しい場合は、ペットサロンや動物病院のプロにお任せする
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